「山陰BCLの集い」で講演をしてきました
今回も講演の話ですが、珍しく趣味の集まりでの講演となりました。
11月4日、松江市で開かれた「山陰BCLの集い」です。
BCL、ご存知でしょうか?1970年代~80年代に大流行した海外短波放送を聞いて楽しむという趣味。小中学生から大人までが短波ラジオに耳を傾け、当時は社会現象になったほどの趣味でした。
ご多分にもれず私もその一人。中学生の頃、その趣味で初めて聞いたNHKの英語国際放送(Radio Japan)に衝撃を受け、その英語アナウンサーになりたいという夢を持ってしまいました。英語なんて話すことも聞くこともできない田舎の少年だったのですが(笑)。
でも、人生というのは面白いもので、その後、紆余曲折をへて英語アナウンサーとしてNHKに入局。その後定年退職まで勤務したのですから、「私の人生を決めた趣味」でもあります(この辺りの話は私のキャリア教育講演でも出てきます)。
さて、その「山陰BCLの集い」ですが、2018年に始まった年に1度の集まりですが、コロナ禍により中断を余儀なくされ、4年ぶりの再開です。そして、実はその主催者のお一人、小川竜也さんは先日講演を行った出雲市立浜山中学校で英語を教えていらっしゃる先生。その小川さんのお誘いで、今回、講演をさせてもらうことになりました。タイトルは「英語アナウンサーから見たNHK国際放送の歴史」という大げさなものですが、要は私が体験した30年近いNHK生活を振り返る内容のものでした。
当日は突然私のPCがトラブルを起こし、音が出なくなり、用意した貴重な音源の数々をご紹介出来なかったこと。また後半に用意しておいた名アナウンサー水庭進さんや彼の話した東京ローズのことなど、ご紹介できなかったことも残念でしたが、それでも皆さん、熱心に聞いて下さり終了後は質問が相次ぎました。
皆さん、ラジオを愛する人たちばかり。講演をして良かった!と思いました。
次回のチャンスがあれば流せなかった音源もぜひ……、と思いますので、また呼んで下さいね。(笑)
集いの前半は植村昭男さんによる台湾国際放送局への訪問報告が沢山の写真とともにされて興味深かったですし、メンバーの杉浦新さんの美しい音色のサックス、集いの代表である長廻政志さんの音楽ユニット「とうるりむ」の素晴らしい演奏と、多彩な内容でした。
それにしても、北は群馬県から南は福岡県や徳島県、さらには海外からも。30名の方々が熱心に耳を傾けて下さったのは感激でした。
また、翌日地元の山陰中央新報にも記事が!写真付きで取り上げて下さってこちらも感激でした。
そうそう、HCJB(かつてエクアドルから放送されていた放送、今はオーストラリアから放送されています)でもこの集いを取り上げるとのこと。ご興味のある方はぜひ!
11月26日(日)に以下の時間と周波数で放送されます。
07:30-08:00 15420kHz
20:00-20:30 11905kHz
昔、BCLやっていたよ!という方、久しぶりにリグ(ラジオ)に火を入れ(スイッチを入れ)てみてはいかがでしょうか?
今回の会場での写真も小川竜也さんに撮っていただきました。ありがとうございました!