島根県通訳案内士会の講演でAIについて話してきました
昨年に引き続き、島根県松江市の「島根県通訳案内士会」で講演をしてきました。
前回の講演「英語アナウンサーという仕事を通して見えてきたこと、学んだこと」のPart2という位置づけ。
今回は昨今話題の「AI」を中心としたお話となりました。
前半はAIアナウンサーの現状(先月、民放の地上波でAIデジタルヒューマン・アナウンサーが登場して気象情報を伝えています!)と、そして、そんな中での人間であるアナウンサーやキャスターの将来について。
歴史を振り返り、アメリカの Walter Cronkite (ケネディ暗殺、アポロ11号月面着陸)や Peter Jennings (911)などの歴史的名放送や、日本でも危機的状況の中での心のこもった放送など(例えば東日本大震災におけるNHK仙台放送局、杉尾宗紀さんの放送など)……、AIでなく、人間が伝えるからこそ……、という逸話をご紹介させていただきました。ある種、放送史とも言える内容でもありました。
もちろん、AIによるアナウンスは今後広がっていくのは間違いないでしょうが、人間でなければ……、という部分は、間違いなく残っていくことでしょう!
もちろん、放送局の経営状況によるところもありますが。
さらに後半では「DeepL」などの機械翻訳や、昨年より巷で話題の「ChatGPT」に関しても、現状とその活用方法などについても触れました。
さすがに今注目の技術だけあって、すでに取り入れていらっしゃる方々もメンバーにおられ、話も盛り上がりました。
それにしても凄い時代になったものだと、講演をしながらも実感したひとときでした。
今回も招いて下さった槻谷敦文会長をはじめメンバーの皆様、ありがとうございました。
そして、写真もメンバーである小川竜也さんに撮っていただきました。
さて、講演の続く秋、いよいよ来週は今年最後、静岡県立浜松湖南高等学校での講演となります。今回も訪問させていただくのを楽しみにしています!